新しいボウリングボールの買い方
2008.11.20 新しいボウリングボールの買い方 - Buying a New Bowling Ball
(このコンテンツは、米900Global社の技術情報ホームページより抜粋・翻訳したものです。[06/02/2008 Buying a New Bowling Ball])
ダニー・スペランザ
プロダクトリサーチディレクター
これだけ市場にボールが溢れていると、どのボールを買ったらいいのかを選ぶのは難しくなります。最初におすすめするのは、あなたのグリップに合わせられる経験豊富な信頼のおけるプロショップへ行くことです。新しいボールにを購入する際、正しいグリップにしてもらうことはもっとも重要な要素の一つです。新しいハイパフォーマンスボールでも指が合わなければ、スコアアップどころか、むしろスコアを下げることになります。ターゲットに向かってゆるやかにボールを転がすというより、ボールを落とさないようにと無意識のうちにギュっと握ってしまうからです。プロショップオーナーは、各ボールの特徴を知っていますから、あなたのスタイル、レーンコンディション、そしてあなたのお財布のことまで考えてボールをすすめてくれるでしょう。
ボールを選ぶことに関しては、ボールはそれぞれ違ったレーンコンディションに対応するようにデザインされています。どんなボールも、レーンコンディションがそのボールの特徴にマッチしていれば、ストライクを出すことができます。正しいボールを選ぶということが、ハイスコアを出すうえでのキーポイントになります。ダメなボールリアクションをボウラーの力でなんとかすることはできません。良いボールリアクションは、ストライクポケットが取りやすくなるようレーンにエリアを作ってくれます。これにより、連続したストライクに欠かせない、ゆるやかな腕のスイングが可能になるのです。
正しいボールはどうやって選べばよいのでしょうか?どんなパフォーマンスをするボールなのかを知るための3つの要素があります。
- シェル素材
- 回転半径(RG)
- ディフェレンシャルRG
シェル
シェル素材は主に4つあります。ポリエステル(プラスチック)ボールは、カラフルなボールが多く、摩擦力がとても低いボールです。摩擦とは、ボールがフックするためにどれくらいレーンに食いつくかを示す要素です。従って、ポリエステルボールの低摩擦は一番フックが小さくなるので、スペアを取る時など真っ直ぐボールを投げるときに使用します。ウレタンボールは、非常に耐久性に優れたボールでオイル上であっても曲がろうとしますが、バックエンドで激しく反応するほどではありません。このボールは、エントリーレベルのボウラーの最初のボールに向いています。バックエンドで中程度曲がり、コントロール可能なボールです。リアクティブ樹脂のシェルは90年代に登場したハイパフォーマンスボールです。手前ではオイル上をすべり、ドライなバックエンドで急激に曲がります。リアクティブシェルはより大きな入射角度を作り出し、総合的に曲がりも大きくなります。いくつかのコンディションでは、これらのボールは曲がり過ぎてしまいコントロールがきかなくなります。一番新しいのはパーティクル技術を使用したシェルです。これらのボールはオイル上でもレーンに噛むよう微粒子をシェルに混ぜ込ませています。どんなシェル素材よりも一番曲がります。
回転半径(RG)
回転半径(一般的にRGとして知られている)はボールの中の重量分布を示します。コアのデザインにより、この数値が決まります。ABCの規定では、ボールの重さは最高16ポンドまでと決められています。重量をボールの中心に集中させると、低RGボールになり、中心が重いボールになります。逆に、重量がボールの表面近くに集中している場合は高RGボールになり、カバーが重いボールになります。中心が重いボールは簡単に回転し、レーンを転がります。つまり低RG・中心が重いボールは、レーンに着地するとすぐに転がろうとするため、オイリーなレーンコンディションに向いています。早めに転がるボールは、バックエンドで急激に曲がろうとはしません。つまり、中心が重いボールの特徴は、アーク状の軌道を描きながら早めに転がります。オイリーコンディションや、バックエンドでキャリーダウンが起こっているレーンに向いています。高RGボールは、カバーが重いボールです。これらのボールの場合、重量の大半がボールの外側、シェル近くに集中しています。重量が外側にシフトしたことにより、レーンの奥の方までスライドし、ドライなバックエンドに到達したときに鋭く曲がります。キャリーダウンオイルの上では、滑りすぎてしまうという問題があります。
ディフェレンシャルRG
最後の要素は、ディフェレンシャルRGです。これも非常に重要なポイントです。コアの形が回転軸を決定します。ボールがレーンを転がるとき、ボール上にオイルのリング<トラック>が付き、少しずつずれながら回転軸の周りを回転します。これがボールにいくつものオイルリングを作る原因となるフレアと呼ばれるものです。オイルのリングは1つ1つ離れていて、それぞれの間に隙間ができます。ボールがレーンを転がると、ボールの接地面が常に変わっています。レーンからボールトラックについたオイルは、再びレーンに接触することはありません。従って、レーンに接触するボール面にオイルが付いていないため、フレアがレーンとの間により多く摩擦を生み出します。これにより、もっとフックします。ディフェレンシャルRGは、オイルリングの間がどれくらいなのかを知るための数値です。ハイパフォーマンスボールは、より大きなフックを生み出すために、トラックフレアが出るようにデザインさています。
これらがボールリアクションを知るための3つの主な要素です。レーン上のオイル量を知ることで、そのコンディションに合ったボールを選ぶことができます。プロショップのオーナーは、このようなボール選びのプロセスをサポートするのが非常に上手です。
例えば、もしあなたがヘビーコンディションで投げている場合、強力なフックボールを必要とします。シェルはパーティクルのもの。低RGコアで早めにボールを転がし、高いディフェレンシャルRGでより多くの摩擦を得ます。
もしあなたがミディアムコンディションで投げる場合は、リアクティブカバーでレーン手前は走らせ、バックエンドでフックさせます。中RGから低RGコアなら、ボールを転がすことができます。中程度のディフェレンシャルRGでバックエンドのフックも得られます。どのボールが一番適しているかを決めるときは、キャリーダウンの程度で判断します。
ボールを購入する際には、これらのコンセプトを頭に入れておかなければなりません。ボールセットを揃えるとき、違うレーンコンディションに対応するために違うリアクションが得られるボールが必要です。これらの要素をミックスして、あなたのコンディションに合ったボールリアクションを揃えることができます。目標は、あなたがリラックスしてボールを転がし、連続でストライクが取れるようストライクポケットを作り出してくれるボールリアクションをいつも見つけられるようにすることです。
