ハンドポジションの違いによる影響
2008.10.27 ハンドポジションの違いによる影響 - Different Hand Positions
(このコンテンツは、米900Global社の技術情報ホームページより抜粋・翻訳したものです。[05/01/2008 Different Hand Positions])
ダニー・スペランザ
プロダクトリサーチディレクター
900グローバルは、ボールパスシミュレーター(Ball Path Simulator)を開発しました。このソフトは、数学的にボールの軌道を計算します。ボールがリリースされる瞬間の数値をもとにボールの軌道を計算します。ボウリング用語としては、我々は次の項目から始めます:
- 最初の(リリース時の)ボールスピードと角度
- 回転と回転方向
- オイルエリアとドライエリア上での摩擦
- ボールの重さとRG(回転半径)
ソフトは上記に加え初期値を使い、ボールパス、ボールの最終位置、最終入射角度を計算します。
この記事で取り上げている例では、ボールパスシミュレーターはハンドポジションだけを変えた時に受ける影響を調べるために使われています。ハンドポジションを変えると、アクシスローテーションの角度も変わります。それ以外の全ての数値は同じままなのに、シミュレーターーはボール軌道に劇的な違いを見せます。
アクシスローテーションの角度は、リリースの際にボウラーの手からボールが離れたときの回転軸の傾きをさします。リリースの際、もしもボウラーの手がボールの真後ろに位置しているなら、アクシスローテーションの角度は0度になります。
アクシスローテーションの角度が0度:
ボウラーの手は、ボールの真後ろでボールをリリースし、ボールの回転軸は真横の位置なります。この位置がアクシスローテーション0度の角度になります(ファイルラインと平行)。このボールの回転は、ボールのスピードが向いている方向と同じようにレーンに対して真っ直ぐ転がそうとします。つまり、ボールの前向きの動力と回転方向が一緒になるため、ボールは真っ直ぐ進もうとします。この場合、曲がろうとはせず、とにかく真っ直ぐ進もうとします。回転数 (RPM)が増えたとしても、曲がりません。
アクシスローテーションの角度が90度:
もう一つの極端なハンドポジションが、90度のアクシスローテーションです。90度のアクシスローテーション角度では、回転軸がファウルラインに対し90度になります。スライドする足のすぐ横でリリースする際、手をボールの真横まで回転しなくてはなりません。ボウラーは、このタイプのリリースを“サイドターン”と呼んだりします。ボールはレーンに対し横方向に転がろうとすします。もしも、レーン縦方向に押し出す力が無く、この回転方向の力だけだとすると、ボールはレーンの左の方向へ真っ直ぐと転がります。(右投げの場合)この回転方向の動力にレーン縦方向の力を加えると、ボールはオイルにより緩和された摩擦のおかげで最初は真っ直ぐレーンを進み、やがてオイルを抜けると鋭くフックします。回転方向と前方向の力が統合された方向にボールは進もうとするのです。最終的な方向は、前方向の力と90度のアクシスローテーションの間になります。
アクシスローテーションの角度が45度:
次のハンドポジションは、45度のアクシスローテーションです。手は中程度ボールの外側にむきます。このポジションは、0度の時よりもレーンの先でボールが曲がりますが、90度の時ほどではありません。リリース時に、30度と90度の間でハンドポジションを変えた場合、板目8枚分フックに変化が現れ、入射角度も4度以上変わってきます。(図1参照)
ボールパスシミュレーターを使い、それぞれのボール軌道がポケットに向かうよう調整された場合のボール軌道の違いは以下の通りです。(図2参照)
アクシスローテーション90度のボール軌道は(青いライン)、一番レーンの奥までボールが転がり、さらにバックエンドで鋭く曲がっています。30度の場合(赤いライン)、一番早くから曲がり始め、入射角度も一番小さいものになっています。両方とも場合に応じて使い分ければ、効果が出るでしょう。
これをどのようにあなたのゲームに生かすか
アクシスローテーションの自在調整は、あなたのゲームに追加できる良い特性です。ここ数年、PBAの選手がこれを行っているのをテレビでよくみかけます。クリス・バーンズはやろうと思えば、レーンの幅いっぱいに曲げることができます。しかし、彼はレーンコンディションをうまく活用できるように、アクシスローテーションを抑えています。ノーム・デュークは、これに関してはエキスパートです。
アクシスローテーションの調整を学ぶことは、それほど難しいことではありません。まず、古いボールの1個をプラグし、ピンがPAPの位置にくるようにドリルしなおしてください。こうすることにより、ボールがレーンを転がる際、ピンを軸として転がるようになります。ボールのコアにとって、このポジションが一番安定している場所ですので、トラックフレアが起こりません。そして、ボールを投げた後見やすくするために小さく切った白いテープをピンに貼ります。テープはボール全軌道で、常に回転の中心に位置することになります。このボールはおそらくあまり曲がらないのですが、このエクササイズの目的は、どのようにリリースの瞬間のアクシスローテーション角度を変えるのかを学ぶことにあります。いつものようにボールを投げて、テープがどの位置にあるかを確認してください。そして、今度はアクシスローテーション角度をおさえあまりフックしないように、リリースの瞬間手がボールの後ろにくるように投げてください。次に、アクシスローテーション角度を大きくするため、リリースの際、手をボールの外側に廻して(体から離す感じで)投げてください。この場合、リリースの瞬間、白いテープはボールの後ろになります。ボールはレーンの奥で激しいバックエンドリアクションをみせ、入射角度も大きくなります。この調整を学ぶことにより、あなたのボウリングはさまざまなレーンコンディションに対応する力がつきます。通常、板目に向かって真っ直ぐ、アクシスローテーションの角度も抑えている方がうまくいきます。オイルが無くなり、インサイドにより深く入っていくとき、アクシスローテーションの角度を広げることによって、ブレイクポイントからのボールの戻りが良くなります。
もっと詳しく学びたい方には、My300 club というホームページを用意しています。 このボウラーズクラブに入会すると、ボールパスシミュレーターを使うことができます。これを使うことで、これらの要素(アクシスローテーション)や他のボウラーの特性がどのようにボール軌道に影響を与えるのかを知ることができます。さらに、ボウリングレッスンも用意しています。会員の方は、300ゲームや800シリーズ、もしくはアベレージを100ピンオーバーした場合に、賞品としてボールを受け取ることができます。


