レーンプレイの様々な攻め方
2008.12.12 レーンプレイの様々な攻め方 - Different Strategies for Lane Play
(このコンテンツは、米900Global社の技術情報ホームページより抜粋・翻訳したものです。[06/02/2008 Different Strategies for Lane Play])
ダニー・スペランザ
プロダクトリサーチディレクター
レーンの攻略やアジャスティングは、近年大きく変わってきました。その理由は、近年のオイルパターンやボールからくるボウリング環境の変化によるものです。
どんなレーンコンディションにおいても複数の攻め方があります。これは市場に様々なボールが出ているおかげです。ポケットまで直線的に攻める場合は、弱めのボールを使用します。強めのボールを使ってフックさせることも可能です。しかし、本当はボールの種類やレーン上のターゲットを選ぶだけが全てではありません。今日は、レーンコンディションに対する様々な攻め方をご紹介します。
現在、ほとんどのボウリング場では、レーンの中央に厚くオイルを塗り、ガター近くの外側には薄めのオイルを塗っています。外側の薄めのオイルから中央厚めのオイルへは急激な変化があります。この急激な変化は、通常オイルがフレッシュな状態で板目の8~12枚目で起こり、プレイするにつれ内側へと移動してゆきます。ボウリングでのゴールは、レーン上にオイルラインを見つけ、それを利用してストライクポケットへ運ぶためのエリアを作ってゆくのです。ほとんどのボウラーは、オイルがヘビーなエリアに向けてボールを投げ、オイルラインを横切る形で投げます。この場合、外側のオイルが薄いエリアで発生する摩擦を利用してボールのフックを助けます。もしボールがターゲットよりも内側に引っ張られた場合、内側にある厚いオイルがフックを和らげる働きをします。こうしたことで、ボールがストライクポケットへと導かれるようにします。ストライクポケットのエラー余地、“タグエリア”(tug: 引っ張るという意味)を作るのです。多くの場合、このテクニックはポリッシュされたボールでうまく実行できます。それは、ポリッシュされたボールの場合、オイル上でよくスキッドし、フックするためのエネルギーを貯め、外側のドライエリアでスナップさせることができるからです。サンディングされたボールも使えますが、早めにフックしてしまうので、バックエンドでの角度が弱まります。
同じレーンコンディション上でも、違った場所から投げれば、それぞれ違った戦略になります。 オイルパターン全長において、中央のヘビーオイルエリアの上だけ使って投げることもできます。このテクニックの場合、サンディングされたボールの方がうまくいきますが、とても深くインサイドから投げ、ドライエリアにボールが触れないようにしなければなりません。このためには強めのボールが必要です。シナリオとしては、もしボウラーがターゲットを大きくミスした場合、ボールはドライエリアに到達した後に大きく戻ってきてくれます。結果、ボールは結局ストライクポケットへと戻ろうとするわけです。秘訣は、強力なボールを使って、充分内側から投げ、投げたボールがちゃんとポケットへ戻ってくるために外側のドライエリアに触れないようにします。外側のドライエリアは、自分がミスしたときのためのエリアとして使います。そうしてポケットを狙うための“スウィングエリア”を作ります。
あなたはこれで、“タグエリア”と“スウィングエリア”を作り出す戦略を手に入れました。レーンコンディションによって、上記2つのうちどちらかがうまく行くはずです。あなたの投げ方とボウリングセンターのコンディションをみながら、どちらの戦略が自分に必要なのかを判断してください。
ボウラーがレーンの対応を強いられる2つめの大きな要素は、ボウリングゲームが進行することによって起こるオイルの移動です。これは新型のボウリングボールと大いに関係があります。最近のボールのほとんどが、そのコアデザインによりトラックフレアを起こします。これによりボールはよりフックしますが、同時にオイルの移動を起こします。これが、リーグにおいてどのようにレーンを攻略するのかを大きく変えました。フレアするボールは、レーンを進む際により多くのオイルを拾い上げます。フレアトラックは、ボール上ではいくつものオイルリングとして表れます。より多くのオイルがボールに付着するのです。レーンのファウルライン近くのヘッドエリアでこれらのオイルが付着します。このエリアがドライになってゆくと、ボールのフックがだんだんと早まります。もしボールが早めに曲がってしまったら、おそらくヘッドピンよりも手前で曲がってしまうでしょう。ボウラーは常にこういったレーンコンディションの変化に対応し、調整してゆかなければなりません。通常のアジャスティングは、オイルエリアを見つけるため、立ち位置とターゲットをレーンの中央に寄るように少しずつずらしてゆきます。ほとんどの場合、この方法で対応できます。しかし、ヘッドエリアで拾われたオイルがレーンの先の方へ移動する、所謂“キャリーダウン”が起こる場合があります。その場合、バックエンドが狭くなります。通常のアジャスティングのように、オイルエリアの方向へ少しずつずらした場合、ボールがスキッドし過ぎてポケットを大きく外してしまうかもしれません。正しい方法としては、立ち位置は深めに移動してターゲットは動かさずそのままにします。そうすることによって、ボールはキャリーダウンしたエリアの外でフックするので、バックエンドにあるキャリーダウンのオイルに触れずに済みます。
場合により、プレイ中にオイルが移動していく中で従来の方法では対応できないことがあります。しかしボウリングにはたくさんのアジャスティング方法があります。ボールを変更することも有効な手段です。“タグエリア”から“スウィングエリア”への戦略の変更には、ボールの変更も含まれることを思い出してください。上手いボウラーは、ハンドポジションやボールスピードを変えることにより、リリースを変えて対応することができます。
アプローチでの立ち位置とターゲットを変更することが非常に有効な手段であることをボウラーのみなさんに学んでいただきたいです。最大の“エラー余地”を発見し且つポケットにボールを導くために、自分のベストエリアを見つけるのがゴールです。ボウラー初心者の方は、常に2つ目のスパットを狙う習慣から早く離れることです。
近代のスポーツボウリングでは、良いボールを投げ続けるというフィジカル面が要求されるだけでなく、精神面の強さも要求されます。できるだけ早くレーン環境の変化を読み取り適正なアジャスティングをすることが良いボールを投げるためには重要です。レーンコンディションの変化を見極める力を身につけましょう。もし、良いボールを投げることができたのに、手前で曲がってしまったら、何か対応しなければならない時がきたことを告げています。必要なアジャスティングを速やかに実行する術を学ぶことは、あなたを対戦相手よりも優位にするのです。
