工場での表面加工について
2009.01.22 工場での表面加工について - Surface Texture & Sanding Technique
(このコンテンツは、米900Global社の技術情報ホームページより抜粋・翻訳したものです。[08/22/2008 Factory Surface Texture & Sanding Technology])
ニック・サイファー
シニアデザインエンジニイア
900Global/AMF商品ラインがより多様化して様々な新商品をリリースしていく中で、プロショップやボウラーがそれぞれのボールに施される表面加工について知っておくことは非常に重要です。どのようにボールの表面を加工すれば、箱出し状態に戻せるのかというのは、今日の業界では共通の課題となっています。正しいボール表面を知るということは、レーンコンディションにマッチしている時と、ボールセットの中から必死に合うものを探している時の違いに匹敵するほど重要です。
近年、USBCはカバーストックの表面テクスチュアからくるボールモーションの研究について発表しました。この正確且つ有効な研究によれば、表面の粗さ(Ra & RS)とレーン上の摩擦が、レーンにおいてボールの動きを決定づける2つの重要な要素になっています。USBC の研究では、様々な表面の質感を作り出すためのシェルの化学的形成の違いに注目しました。それらの研究の詳細は、USBCのホームページにてご覧いただけます。(http://www.bowl.com/)
化学的な変化に加え、物理的に表面の粗さや摩擦を変更する方法が、製造過程で施されます。製造過程では、様々な表面の特徴を作り出すために数々の機械や工程があります。仕上げのプロセスで、900Global/AMFのカバーストックは特別にデザインされたシェル旋盤を使って削られた後、洗浄してからサンディング機械に運ばれます。これらのサンディング機械は3M社のTrizact サンディングディスクとアブラロンパッドの両方を使用します。BASFのウレタン、機械、サンディング面のスムーズな変更を可能にするその工程技術、この3つの組み合わせから成り立っています。
900Globalの仕上げ用コンパウンドにおける正確な再現フォーミュラは独自の情報によるものです。900Global のコンパウンドは、非石油ベースで2つのタイプからできています。“ブラウン”コンパウンドのほとんどは、220メッシュを通して製造されているので、ほぼ220番コンパウンドに近いものになっています。“ホワイト”コンパウンドは325メッシュを通して製造されているので、ほぼ325番コンパウンドと同じです。900Globalの正確なフォーミュラは、その製造フロアの仕上げプロセスと共に、全て完成品の仕上がりのために組み合わせられています。また、両コンパウンドの科学的混合とそのスラリー特性を考えると、プロショップでボールスピナーを使ってその仕上げを再現する一番簡単で効果的な方法は、非石油ベースの1500番くらいのコンパウンドを番目の低いコンパウンドの後に使用することです。これらは一般のお店で入手可能です。
ボウリングボールのポリッシュ加工では、接触面にかける圧力とその熱を利用して滑らかでツルツルな表面が作られます。表面の反射具合(鏡のように完璧な反射)と反射光の拡散(均一でないザラザラした表面)を見ることにより、ボールが滑らかでツルツルになっているかが分かります。この結果できあがった表面は、ボールの表面の粗さが抑えられています。コンパウンドの時と同様、ポリッシュの再現フォーミュラも我々独自のものです。例えるならば、2000番ポリッシュが一番近いと言って良いでしょう。
完全にボールの工場仕上げを再現するのは難しいことですが、以下のチャートは900Globalで以前もしくは現在の商品に使われている表面仕上げのプロセスです。“箱出し”状態に似た表面に戻すためのステップです。3Mから提供されたミクロンと番目の変換値も以下にリストアップしました。(図1:表面テクスチュアとサンディングプロセスパラメーターの表)
図2の数値は現在の900Global/AMFのボールの対応表です。各ボールの”箱出し”状態です。
これらの情報をもとに、プロショップとボウラーはそれぞれのボールを“箱出し”状態に近づけることができるでしょう。各ボールはそれぞれ特定の“箱出し”状態になっていますが、BASFのカバーストックは表面加工しやすくなっているので、表面を変更することでレーン上のリアクションを微調整し、ボウラーとレーンコンディションに合ったボールに調整することが可能なのです。サンディングテクニックとプロセスについて、今後も900Globalに注目しておいてください。
